インプラントは老後が悲惨?
岐阜市にある。けいか歯科クリニックです。
インプラントを行うと老後が悲惨と聞いたことはありますか?
インプラント治療を検討されている方はネットなどで調べたこともあるのではないでしょうか?
なぜ老後が悲惨と言われているのかについて詳しくご紹介したいと思います。
目次
老後本当に悲惨になる理由は?

インプラントで老後が悲惨になると言われる理由は主に4つあります。
どのような理由があるのかそれぞれ見ていきましょう。
①メンテナンスが困難になる。
インプラント手術後には日々の適切なケアと定期メンテナンスが必要ですが、年齢を重ねるほどにこれらのメンテナンスが困難になる可能性があります。
例えば介護後必要な状態になったり、認知症になってしまえば日々のケアや歯科医院に通うのは難しくなります。
ケアやメンテナンスを怠るとインプラント周囲炎など様々なトラブルのリスクが高まります。
ですが、これはインプラントに限ったことではありません。
歯磨きを忘れたり、定期的な検診も通うのが難しくなるので口腔内トラブルのリスクは高まります。
②インプラント周囲炎のリスク
インプラント周囲炎はインプラント版の歯周病と言われています。
インプラント周囲の歯茎や骨が歯周病菌に感染した状態を指し、放置してしまうと歯周病と同じような炎症を引き起こし、最悪顎の骨を溶かしてインプラントが抜け落ちる可能性があります。
これを防ぐためにも日々のケアと定期メンテナンスが重要ですが、年齢問わず発症してしまう可能性があります。
そして高齢になるとこのリスクが高まることが知られています。
③インプラントが不安定になりやすい
インプラント治療では顎の骨の厚さや強度が必要になります。
ですが、年齢を重ねるにつれて骨密度は低下しインプラントが不安定になる可能性が高まります。
また、インプラントを長年使用し続けることで摩耗したり、顎骨の自然な吸収も起こりインプラントが不安定になる場合もあります。
インプラントが不安定になってしまうと噛む力が低下し食事に支障をきたしてしまいます。
④再治療が難しくなる
インプラント周囲炎や骨の吸収など、何らかのトラブルでインプラントが不安定になると再治療が必要になります。
再治療の場合は通常のインプラント同様また手術が必要になります。
しかし、高齢になると術後の回復が遅くなり、細菌感染や合併症のリスクが高まると知られています。
そのため再治療自体が難しくなるケースや老後にインプラントを除去する場合でも難しくなるケースも存在します。
老後にメリットはないの?

老後のデメリットばかりお話ししてきましたが、メリットがあることも事実です。
インプラント治療を選択する方は年々増えており、デメリットを踏まえてもメリットの方が大きいと考える方も多いのかもしれません。
その理由にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
①脱着の必要がない
インプラントは顎の骨に直接人工歯根を埋め込んでいるため脱着の必要がありません。
ブリッジも脱着する必要はありませんが、入れ歯は毎日脱着する必要があり、ケアにも手間がかかります。
そしてもしも、介護が必要になったり認知症になると入れ歯の手入れも困難になると言えます。
②審美性が高く、見た目が気にならない
インプラントは本物のご自身の歯のような美しい見た目を実現できます。
特に前歯などの目立つ位置の歯を失った場合は人目を気にする必要がなく、コンプレックスを抱くこともありません。
③しっかり噛んで食事を楽しむことができる。
インプラントは審美性だけでなく機能面にも優れています。
顎の骨に直接埋め込んでいるため、元々あったご自身の歯のように噛むことができます。
老後の楽しみの一つが食事と考えている方は多く、しっかり噛むことができる点ではメリットが大きいと思われている方が多いようです。
④認知症の予防
あまり知られていませんが、インプラントは認知症の予防に効果があるされています。
歯の欠損と認知症には大きな繋がりがあると言われており、よく噛めないことで脳への刺激不足が起こったり、噛めないと食事内容の偏りが起こります。また、見た目を気にして社会的活動への参加が減るといったことが影響で認知症のリスクが高まると考えられています。
これは歯の喪失を防ぐことが一番重要ですが、欠損してしまった場合はインプラントの方が機能面も審美的にも優れ、脳への刺激や食事の偏りもなく、人目を気にせず外に出れると言った面からしても認知症の予防に繋がるのではないでしょうか?
まとめ

いかがだったでしょうか?
老後悲惨と言われてはいますが、デメリットばかりではなく、インプラントを選択するメリットもあります。
そしてデメリットを理解した上でメリットの方が大きいとインプラントを選んでいる方が多いのも事実です。
絶対にインプラントのほうが良いと言うつもりはありませんが、メリットもデメリットも知った上で判断してもらうことが重要です。
一つお伝えしておきたいことはどんな治療を選んでも日々のケアと定期メンテナンスが必要になると言うことです。
そして介護が必要になったり認知症などの状態になってしまえばどちらにしてもメンテナンスが難しくなります。
インプラントじゃなければ老後悲惨な状態にはならないと言い切れるものでもなく、どんな治療にもメリットとデメリットがあることを理解しておきましょう。










