岐阜市にある、けいか歯科クリニックです。

失ってしまった歯の代わりとして行う治療方法はいくつかありますが、その中でも機能面や審美性に優れたインプラントは人気な治療方法です。

しかし治療中は一時的に歯がなくなる期間があり、どう過ごすか気になっている方も多いのではないでしょうか?

今回は、歯がなくなる期間についてや、その期間どう補うのか、注意すべき点などをご紹介していきます。

 

目次

歯がない期間はなぜ存在する?

インプラント治療は欠損した箇所にそのままインプラントを入れるといったわけではありません。

実はインプラントは3種類または2種類の構造に分かれており、まず顎の骨にインプラント体と言われる人工歯根を埋め込みインプラント体が骨に結合し、馴染んで体に適応したのち人工歯を取り付けます。

そのため、骨に結合し馴染むための待機期間が必ず必要になります。

3種類の場合】ツーピースタイプ

・インプラント体、フィクスチャーとも呼ばれる(人工歯根)とアバットメント(支台)と上部構造物(人工歯)に分かれています。

2種類の場合】ワンイースタイプ

・インプラント体とアバットメントが一体化した構造と上部構造物(人工歯)に分かれています。

 

歯がない期間はどのくらいある?

インプラント治療で歯がない期間は人それぞれで違い、26ヶ月と言われています。

人によって期間が異なるのは顎の骨に関係していることが多く、骨が厚く丈夫な方は期間が短くなり、逆に骨が薄い場合は骨造成と言われる治療が必要になるケースがあるためその分期間が長くなる傾向にあります。

 

歯がない期間はどう過ごす?

基本的には歯がない期間はそのままの状態で過ごすことが多いですが、前歯や職業柄見た目に気を使う場合は、仮歯や入れ歯を入れることで一時的に対応します。

しかし、患者さん一人ひとりの口腔内の状況によって仮歯などが入れれない場合もあるため一概には言えません。

仮歯や入れ歯の作成方法には下記のような方法があります。

 

①インプラント体を利用して仮歯を作成

インプラント手術で入れ込んだインプラント体を使用して仮歯を取り付けます。

これは最も一般的な方法になります。

 

②隣接する歯を利用する仮歯を作成

隣接する歯に接着剤で取り付ける方法で、これはインプラント体への負担を軽減し歯の機能や見た目を維持することができます。

しかし、接着剤で固定しているので取れやすいとうデメリットもあります。

 

③一時的な入れ歯を作成

主に、複数箇所を一度にインプラント治療を行った際にこの方法が使われます。

上下の噛み合わせといった、全体的なバランスを保つことには適していまが、通常の入れ歯と仕組みが異なり、見た目が不恰好になりやすいデメリットがあります。

 

歯がない期間に注意すること

歯がないと言ってもお伝えしたとおり仮歯や入れ歯はあります。

しかし、元々のご自身の歯のように何も気にせず過ごすことは難しく、トラブルを避けるためにも、この期間の注意点をしっかり理解しておきましょう。

 

①強い力に注意

仮歯に強い力を加えてしまうことで破損や脱落に繋がることがあります。

また、インプラント体にも必要以上に負荷がかかってしまい、インプラント体と骨の結合が上手く進まないこともあります。

仮歯は、あくまでも仮の歯で、一般的な被せ物とは使用目的が異り、強度も劣っていることを理解しておきましょう。

 

②仮歯周囲の汚れに注意

この期間の仮歯は、歯科用プラスチックのレジンで作られており、セラミックなどに比べても汚れが付着しやすく溜まりやすくなってしまいます。

仮歯の周りに食べかすや汚れが溜まると、感染症を引き起こしインプラント治療自体が失敗に終わる可能性があります。

丁寧なブラッシングや歯間ブラシ、フロスなども活用して口腔内を清潔に保つ事を意識しましょう。