子供の歯列矯正やらなきゃよかった?
岐阜市にあるけいか歯科クリニックです。
お子様の矯正治療を検討される親御さんは増えています。
しかし、意外にも子供の矯正を経験された方の中には後悔している方もいるようです。
子供の矯正をやらなきゃよかったとネットやSNSなどで書き込みもあり、お子様の矯正に対して不安を持たれている親御さんもいるかもしれません。
今回は、小児矯正で後悔してしまうケースや、小児矯正について知っておいてほしいことをご紹介していきます。
目次
子供の歯列矯正で後悔してしまうケースは?
意外にも小児矯正で後悔するケースはいくつかあります。
理由の中には治療の結果や治療過程、お子様への負担などが挙げられます。詳しく見ていきましょう。
1、治療には長期間かかる
成人矯正でも同様にはなりますが、小児矯正でも治療期間は長期にわたります。
大人より子供の方が慣れるのが早いため矯正装置等の違和感は少ないと言われていますが、違和感や不快感が我慢できない場合もあります。
治療期間は2年程度かかり、場合によってはもっと期間が長くなる可能性もあります。
長くなればなるほど子供への負担も大きくなり、気になって指で矯正装置をいじってズレたり外れたりなんてこともあります。
場合によっては歯科医院で治してもらう必要があるので、親御さんからすると頻繁に通うのに疲れたと言う方もいるのではないでしょうか?
2、不適切な拡大床の使用
お子様の矯正では主に拡大床と呼ばれる装置を使って治療が行われます。
成人矯正とは矯正方法が全く異なり、歯並びをきれいに並べる治療ではなく、歯が正く並ぶために顎を広げてスペースを確保する治療です。
拡大床のトラブルには、歯並びが広がりすぎてしまう場合や、噛めない、歯が顎骨から飛び出してしまうなどがあり、このようなトラブルを避けるためには小児矯正の経験や知識が豊富な歯科医師を選ぶことが大切です。
3、必要ないのに抜歯が行われた
必要ないにも関わらず小児矯正の過程で抜歯が行われるケースは稀にあります。
小児矯正で抜歯の必要がある場合は歯を動かすペースを確保できない場合で、成人矯正では抜歯が必要になるケースが多々ありますが、小児矯正では基本抜歯を行うことはほとんどありません。
小児矯正で抜歯が必要と言われた場合は、必ず理由を聞いた上でセカンドオピニオンも視野に入れ、慎重に歯科医院を選ぶようにしましょう。
4、後戻り
矯正治療と言うものは歯列がきれいに並んだら終わりと言うわけではなく、動かした歯は自然と元々の位置に戻ろうとします。
これを後戻りと言い、後戻りを防ぐためには矯正装置が外れた後も2~3年程度保定装置というマウスピースを装着する必要があります。
親御さんの判断やお子様の気分で保定装置の装着をやめたりサボったりしていまうと十分な保定期間が確保できず、元の歯並びの状態に戻ってしまいます。
長い期間頑張ったのに無駄になってしまうこともあり、後悔される方もいるようです。
保定装置はしっかり装着し、定期メンテナンスをサボらず歯科医師の指示に従うようにしましょう。
後悔したくないので矯正治療をやめる方も!
小児矯正は全てのお子様に必要な治療ではありません。
元々の歯並びや顎のスペース的に問題が生じていない場合は矯正治療を行う必要はありません。
ほとんどの親御さんは歯並びが与える見た目や容姿への影響を気にして矯正治療を検討されるのではないでしょうか?
しかし、影響を与えるのは見た目や容姿だけではなく、矯正治療が必要な症例だった場合そのまま放置してしまうと様々なリスクの可能性があります。
見た目や容姿だけではなく、口腔内トラブルも考慮して矯正治療を検討してください。
お子様の歯並びが原因で引き起こされるトラブルはいくつかあるので、矯正治療をさせとけばよかったと逆に後悔しないようトラブルについてもご紹介しておきます。
1、上顎前突
上の歯が下の歯よりも前に出てしまった状態
2、反対咬合
下の前歯が上の前歯よりも前に出てしまった状態
3、開咬
上下の前歯が噛み合っていない状態
4、交叉咬合
上下の歯が部分的にずれて噛み合っていない状態
5、萌出不全
歯が完全に生えきっていない状態。
その他には虫歯や歯周病のリスクが高まったり、歯列の状態によっては発音障害や噛むことが難しく消化不良を起こすこともあります。
まとめ
お子様の矯正治療経験がある方の中には少なからず後悔してしまった方もおり、そんな方の話を聞くと不安になるのは当たり前です。
しかし、矯正治療を行なったことで満足される方が多いのが事実です。どうしても不安な方は事前に後悔するケースを把握しておきましょう。
事前に後悔するポイントが分かっていれば避けることができ、後悔することも治療が無駄になってしまうことも少なくなるのではないでしょうか?
そして、小児矯正に対しての経験や知識の豊富な歯科医師を探すことも重要になります。
少しでもお子様の将来のために後悔しない小児治療が増えればうれしく思います。