岐阜市にある、けいか歯科クリニックです。

失った歯に対しての治療は様々ありまが、その中でもインプラント治療は健康的な歯をそのまま残した状態で行え、見た目や機能面でも自然な歯のように美しく保つことができるので、多くの方が選択する治療法ではないでしょうか？

失った歯の治療には、ブリッジや入れ歯などの治療方法もありますが、インプラントは食事の際の違和感も全くなく、元々の自身の歯のように噛むことができます。

そこで多くの方が気になってくるのが、インプラントの寿命についてではないでしょうか？

目次

インプラントには寿命がない？

結論からお伝えするとインプラント治療自体に寿命は存在します。

しかし勘違いされやすいことが多いですが、インプラントの素材自体には寿命は存在しません。

インプラントに使用されている素材は、チタン・チタン合金・セラミック・ジルコニアなどの素材です。

この素材自体は半永久的に使用可能と言われています。

インプラントにおいての寿命とは、インプラント体と呼ばれる骨と顎を結合している部品が外れた時やインプラント周囲炎という病気によって、インプラントが人工歯として機能しなくなった場合に寿命を迎えたと認識されていると言えます。

一般的に、インプラントの平均寿命は約10～15年と言われており、定期的なメンテナンスや、日々のケアを怠ってしまうと寿命は短くなります。

逆にしっかりと定期メンテナンスや適切なケアを怠らず、丁寧に扱うことで平均寿命よりも長持ちするケースも多くあり、現に30年たっても何ら問題なく機能している方も多く存在します。

インプラントの寿命を少しでも長く伸ばす方法は？

インプラントは、平均10～15年と長期に渡って機能を保つことができ、日々のルールや定期メンテナンスといった患者さんの心がけ次第で平均寿命より長くも短くもなることをお伝えしました。

具体的にどのようなことを注意すれば寿命を延ばすことができるのか見ていきましょう。

 

①術後のメンテナンスは必ず定期的に行う

インプラント治療後に必ず歯科医師から今後の注意点や定期的に歯科医院にてメンテナンスが必要になることなど説明を受けます。

インプラントは機能面や審美性が自然な歯に近いと言っても人工歯であることは事実です。いつ何らかのきっかけでトラブルが起こり、寿命を迎えてしまうことになる可能性もあります。

特に注意しなければならないのはインプラント周囲炎です。

インプラント周囲炎は自覚症状が出にくいため、歯科医院での定期メンテナンスでしっかり口腔内をチェックしてもらうようにしなければなりません。

 

②歯ぎしりや食いしばりの癖に注意

インプラントは、極端な負荷がかかることに弱いという特徴があります。歯ぎしりや食いしばりが原因で無意識に顎に負担をかけ続けてしまうと突然インプラントが脱落してしまうことは稀にあります。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は歯科医師としっかり相談する必要があり、場合によってはマウスピースの着用が必要になるかもしれません。

 

③喫煙や体の健康管理に注意

喫煙は、インプラント治療を受ける前に必ず歯科医師から指導があります。インプラント治療には禁煙が必須であり、喫煙を行うことでインプラントと骨の接合に悪影響を及ぼしたり、術後の機能維持が難しくなることがあります。

喫煙者がインプラント治療を行う場合、喫煙外来と同時並行で進める場合も多く、治療を受ける前から禁煙に取り組み最低でも1～2ヶ月前には禁煙を開始しする必要があります。

ブリッジや入れ歯の寿命は？

もちろんブリッジや入れ歯にも寿命は存在します。

ブリッジの寿命はおおよそ7～8年といわれ、入れ歯は4～5年程度と言われています。

寿命の長さだけ見るとインプラントの方が長持ちする分メリットはありそうに思えますが、ブリッジや入れ歯は外科的手術を必要とせず、治療自体の費用もインプラントより安価な場合が一般的です。

しかし、一概に費用面で安いとは言い切れず、長期的に見るとインプラントの方が寿命が長い分、再治療や作り直しが少なく済むケースもあるため結果的に費用が抑えられ、機能面や見た目の美しさを踏まえると、ブリッジや入れ歯と比べても優位性が高いと言えるのではないでしょか？

まとめ

インプラント治療は他の治療と比べて非常に寿命が長く、自然な見た目、機能面でも元々のご自身の歯のような噛み心地が実現できる治療のため、メリットが大きいと言えます。

しかし、定期的なメンテナンスや日々の適切なケアを怠ることで、寿命は縮み、口腔内トラブルを引き起こすきっかけになってしまうことが理解いただけたのではないでしょうか？

インプラント治療を検討されている場合は、費用や見た目と機能面と言ったメリットだけに捉われがちですが、術後の適切なケアやメンテナンスに通う必要があることなども考慮した上で検討していただければと思います。