岐阜市にある、けいか歯科クリニックです。

歯磨きで出血した経験はありますか?歯磨きでの出血は、たまに出血する方もいれば、毎回出血する方もいます。

特に毎回出血がみられると不安になるのではないでしょうか?今回はそんな、不安になる歯磨きの際の出血について原因や対処法を紹介していきます。

目次

歯茎から出血する人は意外と多い?

歯磨き時に関わらず、歯茎から出血がみられる方は意外と多く、15歳以上で30%を超えており、30歳以上55歳未満では40%を超えているといったデータもあります。

そう聞くと意外と身近な症状で、そこまで心配する必要はなさそうと感じるかもしれませんが、そのまま放置すると歯周病が悪化し、最悪歯が抜け落ちてしまうなんてことも考えられます。

歯磨きで出血する原因は何?

基本的に健康的な歯茎であれば歯磨きで出血することはほとんどありません。出血するということは歯茎に何らかの問題が発生していると言うことです。原因は様々ありますが、最も多い原因としては歯周病です。

歯周病の場合、出血がみられる段階ではすでに進行してしまっているケースがほとんどです。歯周病以外ではブラッシングの力が強すぎて出血する場合や、歯垢や歯石の蓄積、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣、全身疾患、歯磨き粉などが原因で引き起こされる場合があります。歯周病以外のそれぞれの原因も詳しく見ていきましょう。

・ブラッシングが強すぎる

歯磨きのブラッシングが強いことで、歯茎を傷つけてしまうことがあります。これによって歯茎が傷つき、出血の原因になってしまいます。強くブラシを当ててゴシゴシ磨く方が汚れがしっかり落とせるような気がしますが、これは逆で、細かく優しく磨く方が格段に歯垢除去率は高くなります。

・歯垢や歯石の蓄積が多い

歯垢や歯石が歯と歯の間や、歯と歯茎の間に蓄積することで起こるのが歯肉炎です。歯肉炎は歯茎が腫れたり、出血を引き起こします。これは歯周病の前段階であり、歯磨き中に出血が生じる場合もあります。

・ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れで歯茎から出血が起こる場合があります。

ホルモンバランスが乱れることによって、菌への抵抗力が低下し、多少の刺激で出血してしまうことがあります。

妊娠中は特に注意が必要です。

・生活習慣

歯茎からの出血は不規則な生活習慣で引き起こされる場合があります。根本的な原因はホルモンバランスの乱れと一緒で、免疫力の低下によるものです。

寝不足、偏った食生活といった不規則な生活、喫煙や飲酒などが原因で免疫力が低下する場合があります。免疫力の低下で菌への抵抗力を失い、炎症を引き起こすことで出血へと繋がっていきます。

・全身疾患

高血圧、糖尿病、白血病といった全身疾患が原因で歯茎から出血がみれれる場合もあります。歯周病やここであげたその他の症状に当てはまらない場合は念のため検査することをお勧めします。

・歯磨き粉が原因?

歯磨き粉には様々な成分が配合されていますが、研磨剤には注意が必要です。研磨剤が配合されている歯磨き粉は、汚れを除去しやすく、着色汚れの除去などメリットはありますが、研磨作用が高いため、歯や歯茎を傷つけてしまう恐れもあります。

歯茎から出血がみられる方は、原因が研磨剤ではなかったとしても、これ以上歯茎を傷つけないために歯磨き粉を変えましょう。

また、重曹などを歯磨き粉の代用として使用している方もいるかと思います。重曹も研磨作用が高いため、出血がみられる場合はやめましょう。

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出血がある場合の対処法

歯茎から出血がみられる場合は歯科医院へ相談することが一番最適なのは予めお伝えしておきます。

原因や程度にもよりますが、セルフケアで改善することは可能です。

しかし、セルフケアのやり方が問題で悪化させてしまう恐れもあります。注意点としては、歯と歯茎の間にも毛先を当てて優しく細かく磨く、フロスや歯間ブラシを使用してしっかり洗浄、歯ブラシはかためを避けて柔らかめの歯ブラシを使う、その他では低刺激の歯磨き粉(低研磨・低発砲)に変えたり、洗口液を活用しましょう。

また、出血が生じている場合、歯磨きは控えた方がいいと思われるかもしれませんが、それは逆です。出血している箇所は歯垢や歯石が蓄積されていて炎症を起こしている可能性が高いため、歯磨きをやめてしまうとさらに汚れが溜まってしまい炎症を悪化させ、歯周病のリスクも高まります。

冒頭でもお伝えした通り、一番は歯科医院への相談です。出血の原因によっては治療が必要なケースも多々あります。ご自身の判断や処置では限界があり、歯石は専用の器具を使用しないと除去できません。

最悪なケースに陥らないためにも極力歯科医院へ相談することをおすすめします。